5/3『モンキービジネス』創刊記念 柴田元幸 トークショウ&サイン会
モンキー ビジネス2008 Spring vol.1 野球号
- 作者: 柴田元幸
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2008/04/18
- メディア: 単行本
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行ってよかった
素晴らしい体験
10年以上前になる。
学生の頃友よりポール・オースターを教えてもらった。
当時は3部作と孤独の発明くらいしか出版されていなかった*1。
角川のシティオブグラス以外、訳者は柴田元幸。
シバタモトユキ…
青山ブックセンター本店。17:30。
微妙な服装のおっさん登場に大興奮のワタクシ。
講義慣れしつつやる気のあるんだかないんだかわからない力の抜け方にyesyesyes。
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- 柴田先生「作家は別格。無から有を生み出すから」
- 柴田先生「小説書いたけど駄目。登場人物すべて自分の分身で他者が書けない」
- 川上「作家、作品、読者は決定的に断絶」
- 川上「この雑誌いい表紙」柴田先生「鈴木成一さんにこんな感じでと表紙をお願いしたら全然ちがう表紙が出てきて「柴田先生のやりたいのはこれでしょう!!」と言われた。そういえばそんな気がしてきた」
- 柴田先生「最近翻訳し難い才能ある日本の作家がたくさん出てきた」
- 川上「小説を書くことになって書いたこと無いから困った。多和田葉子「ゴットハルト鉄道」を書き写してなんとなく書ける手ごたえを得た」
- 柴田先生「他のひとならもっと上手く翻訳すると思うけど、僕は英語、下手だから」(会場笑い)「いや、本当に」
- 川上「そしたらお母さんが「外走って来い!」って」
- 柴田先生「(観客からの質問に答えて)えー仕事での夢、目標ね、ありません! 人生でのプライベートでのとなると、目標は現状維持です」
川上未映子氏サボコの日記を朗読
柴田先生レベッカ・ブラウンの腹話術師の詩?短編小説?を朗読
濃密な上に濃密な2時間で幸せかつ来てよかった感満載
たくさんのたくさんの豊かな話題や意見が咲き乱れ
俺の気力体力が持たずたまに抜いてのトークショウ
柴田先生のナイスガイっぷりは想像を遥かに越えていた
これは傑物ぜー
いままで邪悪で化け物な親父たちは何人かみてきて
彼らはどこか剣呑で俺の直感が殺られるとサインをだしたものだが
柴田先生はオフの時はまったく無害で脳内エンプティなおじちゃん
でスイッチがオンに入ると仕事するという無茶なクリーチャーであった。
極端に要領がいいのだろう。
すごく楽しんで生きている感触がした うまく言えないけど
サインいただきました。丸っこい字でうれしい
頑張って告白したけど軽くいなされました。しあわせ。