横光利一春は馬車に乗って:リイチかわいいよリイチ

縁あって横光利一春は馬車に乗って
すると俺はきゅっと血圧が上がり大変ご立腹と感心しつつぷーぷー言った。
これは実にけしからん小説で素晴らしいのだがムカつくのでやだ。ぷん。*1
任意の単語の次にチョイスされた単語が、俺なら百回積もって百回切らない牌。
到底正着に思えないのに結果幻想が出来上がるファンタジー。ファック。
ツィゴイネルワイゼンと同じ気配がする。
逃げたい。
この技法はおそらく既に失われた。少なくとも俺は21世紀になって新感覚派を名乗っている文士*2を知らない。
徒花。
この道は詰んでいる。通行止めでひとは皆引き返した。
ただ偏執的宝石的作品だけが残った。
それ全体が哀しく腹立たしい。
古い箪笥の奥思い出とともにそっとしまわれていればよかったのに。

*1:微妙な同族嫌悪の予感。むか。

*2:ここ笑うところ