岡本太郎美術館:「岡本太郎が遊ぶ」展 感想

本物の作品は、俺を感動させハッピーにしてくれるに違いない。
そう思い、ためになる作品を見に来たつもりだったのに
待っていたのは対決だった
恐ろしい*1


爆笑できたのは最初に1,2枚まで
すぐに俺の全身が無意識に戦闘モードに突入していた
気が付いたのは、周囲にひとがいることが強烈に邪魔になってから
あ、いま俺おかしくなってる
一枚一枚の絵が怖くてならない。
作品は俺を意に介さず屹立
錯乱した俺は我武者羅に掴みかかっては指もかけられず無様にへたり込む
死ぬ死んでしまう

ああまで見事に意を消されてはなぁ

ぼろぼろになりながら奥まった一角に
岡本太郎の声がひくくぼそぼそ聞こえる
見ればテレビ画面。インタビューだろうか

芸術は美しくあってはならない
なんだこれは!と思わせるのが芸術だ
2時間掛けて見た人が出口で「やな感じ」と言った
嫌な絵を2時間も見るわけがないじゃないか!
芸術は闘いだ!

アーッ!
このひと確信犯だ。
狙い通りにしてやられた
この作品群は嫌悪していい
牙を剥いていい
戦っていい
それでよかったんだ
ほっとした
だったらイケるぜ

なのに大人は、子供相手だとひどく油断し、いい加減だ。子供は見とどける。そして許さないのだ

どんなに小さくても、未熟でも、全宇宙をしょって生きているんだ。

こんなに弱い、なら弱いまま、ありのままで進めば逆に勇気がでてくるじゃないか


数々のオブジェ
ふと気が付くと、想像を絶したところに穴が開いてて仰天した
その発想はなかったわ


「夜」が好きです
彼女の足元にある丸い影のようなものは
あれはなんだろうなんだろう

*1:チョイスを間違えたのか。本物はすべからくこういうものか…