闇の守り人読了
闇の守り人 (新潮文庫 う 18-3) 上橋菜穂子 新潮社 2007-06 by G-Tools |
あらすじは書かない。
全十巻の二巻目だそうです。
一巻目 精霊の守り人は厳しいことをいうとここに取り上げる気にならない程度の印象だった
でも闇の守り人になって急に良くなった。
ふむ。
時々「自分の内に思いがけず渦巻いていた書きたい物語に気付く」という体験がある。
証明は出来ない。
皆が皆、その体験をしたことがあるかどうかも知らない。
いってみれば、そんなものの有無は読者には関係のないことであるし。
まあ書き手内でかちりと歯車がかみ合ったようなものだ。
二巻にそれを感じた。
ちと学問臭くて閉口するが、許容範囲である。
俺は感想を「書く」時には解釈を極力しないことにしている*1。
だからこの異世界ファンタジーを神話や民俗学や社会学でもってごちゃごちゃ言う気はない。
作家を甘やかしてはいけない。
一巻二巻と共通するのは
地味な解決へのアプローチ、情報操作への作者のこだわり
興味深い特徴である。
続巻に期待
*1:しろと言っても大して出来ないのだが