はてな匿名ダイアリー「ソープへ行けと彼女は言った。」

大変反響があるご様子。ふむ。
10ほどレスがついてて、大半が否定的な反応。
200を越えるブクマがついて、コメントは「おもしろかった」が多い模様。
テンプレ化もあるでよ。


「ソープへ行けと彼女は言った。」という文章群を寓話と判定します。寓意のあるお話、ということ。
たくさんのひとが敏感に反応しているのはこのお話に寓意を読み取ったからだと思います。
どのような寓意があるかというと。
技能を持っていなかった者が、有効な技能を身につけ高めていく。果たして高い技能を習得したことが何を意味するのか?という問いかけ。
「心を揺さぶり大抵の女を落とす」「落とした女に命令を聞かせる」高い対人技能。

「強さとはいったいなんだろう」
「自己の意を貫き通す力、我儘を押し通す力。私にとっての強さとはそういうものです」

習得と運用。
高い技能の習得を善とするならば、賞賛すべき大傑作と呼べるだろう。
技能の使い方を悪とするならば、唾棄すべき不愉快な作り話となるだろう。
また、技能を修得したのはいいけど、このひと「しあわせ」かなぁ?と思うならば、よりよく生きることにとって技能の習得が必ずしも必要がないので、どう評価していいかわからないちょっと気の利いたショートショートとなるだろう。
あなたはあなたにしかなれない。

巨人グロフは礫を片眼に喰らったが、その眼は裏返り、彼の心の中を見た。グロフはそこに見たものが原因で絶命したのだ。