「軍命令は創作」初証言 渡嘉敷島集団自決

言うまでもないが俺はこの渡嘉敷島集団自決を知らない。初めて知った。この辺は政治的な意図が真っ向勝負で犇いていそうなのでうかつなことは言えない感じ。
ただ、作り話の理由が「戦傷病者戦没者遺族等援護法に基づく遺族年金等を支給してもらうため」であるのが、なんとなく、あり得る印象を受けた。

でも厚生省が『だめだ。日本にはたくさん(自決した人が)いる』と突っぱねた。『軍隊の隊長の命令なら救うことはできるのか』と聞くと、厚生省も『いいですよ』と認めてくれた

−−赤松元大尉の反応は
 「厚生省の課長から『赤松さんが村を救うため、十字架を背負うと言ってくれた』と言われた。喜んだ(当時の)玉井喜八村長が赤松さんに会いに行ったら『隊長命令とする命令書を作ってくれ。そしたら判を押してサインする』と言ってくれたそうだ

−−住民は、このことを知っていたのか
 「住民は分かっていた。だから、どんな人が来ても(真相は)絶対言わなかった」

これが真実だとすれば、ひとりのにんげんが腹を括った以上外野がとやかく言うことでもない。なにより補償がおりたようなので狂気の沙汰だろうが無理だろうが、道理は引っ込んだ。大業を成し遂げたことになる。
正直、えげつないと思う。非難しているわけでない。感動の「美談」などというあまっちょろいもんじゃない強烈な意志に戦慄している。他人のためにひとはここまで覚悟を決められるものか。
これが武士道というものならば難儀な商売である。強い信念などといえば数多の物語でお馴染みだが、本物のそれは見る者の尊敬や憧憬をも拒絶する修羅、文字通り墓まで持っていく地獄の道行。
とても自分の利益のために利用してよい話ではない。プロパガンダで飯を食ってる口先だけの連中はこころすべし。
更なる慎重な調査を待ちたいと思う。