坂東眞砂子さんのエッセイ

坂東眞砂子氏が飼い猫の避妊手術を敢えて行わず生まれた子猫を家の隣の崖の下の空き地に放り投げていることを批判覚悟で発表した、という話。子種を殺すか、できた子を殺すかの差だ、とのこと。
飼うという考え方は命を所有するということでよろしいか。所有している財産なのだから手に合うように処分する。値段がつく。売買する。機能を制限する。
この命は自由意志に基づく判断を持たず、にんげんとは対等ではない。物理的にもこの動物はにんげんを殺傷する能力を持たない(それなりの設備なしに虎を「飼う」とは言わない)

飼うって何だ。結婚って何だ。動物って何だ。
避けて通れ。目を閉じろ。口を噤め。