メカビ感想その39:p162−167

  • ロボットの王国:p162−167
    • p162.右に三行「ロボットの王国」「哲学の子と科学の子」その左に口上
    • 同右端、ロビタと思しきシルエットの行列
    • 同右下、本稿の初出記載
    • 同上方、シルエットの台詞の形で口上、その左に取材・文・撮影クレジット
    • p163.安川電機ロボットの写真
    • p165.上段右・日立が開発した家庭用ロボット「エミュー」写真、同左・松原仁教授の写真
    • p167.下方、ロビタと思しきシルエットの行列と松原仁教授の写真
    • 初出記載の通り、http://moura.jp/clickjapan/robot/101/content01.html にて同様の文章を公開中
  • 要約・抜粋
    1. 有機的生命「生成」の困難さ。現在、細胞一つですら実現できていない
    2. 無機の生命ロボットの定義と発展の流れ。日本はヒューマノイド開発で独走。
    3. また、空想の中の「巨大ロボ」について。驚くほど多彩なバリエーション。スパイダーマンですら巨大ロボに乗るお国柄。まさに「ロボットの王国」
    4. はこだて未来大学システム情報科学情報アーキテクチャ学科教授・松原仁氏にお話を窺がう
    5. 日本がヒューマノイド開発でリードしている理由→西洋は人型ロボットについて宗教的忌避感がいまだ根強くある。
    6. それは人工物が人を凌駕してしまう恐怖感のようだ
    7. 一方東洋は『この器には命がある』的宗教観、人形にも魂が宿る、つまりロボット
    8. 黎明期のロボットには目に瞳が描き込まれていた。また、日本には「萌え擬人化」という遊びが存在する
    9. 話はそれるが、研究者に必要なのは、自分の研究テーマが一番重要と信じてアドレナリンを出し続ける才能。失敗続きで誰も誉めてくれないから。
    10. 人工知能研究について。1950年代アメリカで始まる。当初楽観視されていたが、研究が進むにつれて逆に対象である「知能=人間の頭脳」が驚くべき機能を実現していることが明らかになってきた
    11. ロボカップについて
    12. 自分達で作ってみるというアプローチ。それにより重要な事柄が明確になる
    13. ゼロからアトムのような複雑なものと作り込むことはおそらく不可能。単純なものを作って学習させ育てる方法しかないだろう。

この記事は既にWEBで読んでいたが、再読すると執筆者が素人でないことに気が付いた。堀田純司氏ではないか。チェンジ・レオパルドン
さて「人の造りし者」世界観と「魂が宿る」世界観は言われてみるとなるほどなあと。目に瞳。知性・人格・精神の宿りを表すニュアンス。
現実的な方法論は第一原因を作りあとは自律で学習させるで大方の意見の一致を見ているらしい。工業製品の枠を越えた発想だ。再現性がなく偶然に依存し、かけがえのない個性と多様性が備わるだろう。
まるで盆栽である。誰が何を基準に剪定をすることになるのだろう。つまり「失敗作」とは何を指すか、ということ。
人工物が人を凌駕してしまう恐怖感?鏡に映った自分の姿に威嚇する。愚かだ。
さあロボットを作りましょう。誰も人類を気にしてなどいません。



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