地蔵菩薩も八百万か?

えー地蔵の絵を枕の下に敷いて一晩寝る。次の日、その絵に息を吹きかけ身体の痛い部分や悪い箇所にこすりつける。その後川に流す。
どこから貰った絵だったか忘れた。なんか出雲大社だったような気がするが、そりゃいくらなんでもおかしいか。神道だし。お地蔵さんなら近所の寺だよな多分。
しかしこの国はなんでもありなので油断は出来ない。本当に出来ない。
そもそも出雲大社とはなんぞや。


ぅおい!なんじゃこりゃ。なんだかよくわらんが随分強烈な神社。
なんか神道じゃないっぽい。出雲大社教(いずもおおやしろきょう)てどうよ。ん、「教派神道神道十三派)の一」てことはやっぱり神道?いやーん。
祭神は大国主命だそうで。国譲りかつ因幡の白兎ですね。

すなわち大国主大神さまは、幽冥主宰大神(かくりごとしろしめすおおかみ)とも称されます。幽冥(かくりよ)とは、神の世界のことで、人々の亡くなった後の霊魂が帰る世界でもあります。

お、冥界の神でもあらせられたか。いやはや。
神道最強であるところの天照大神よりも古い神様だし扱いが独特ね。いわば元国王、気を使ったんだろうなあ。
えーつまらない話をすれば、神道は仏教の輸入によって初めて顕れたものでございます。「顕れた」と表現したのは、仏教襲来まで体系立てずに宜しくやってきた「みんなだいたいわかってるよね?」的な、あるんだけど明言してなかった状態だったからです。その辺は道教もおなじ。
日本はろくでもないけど不思議な国であることよ。幾重にも隠微な装置が組み込まれ呪を施こされ疎にして漏らさず失ったようで失わない。この複雑さは、ある視点から見ると(俺たちは戦争を知らない戦後教育の結晶だ)凄く不快で不潔で効率悪い。神話の無い(=人間たちの!)国が羨ましく見えてしまう。
ふん。
ひとは言葉に規定されるらしい。日本語しか解さない俺は日本人でしかない。

小景異情  その二

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや