なにが君のしあわせなにをしてよろこぶわからないままおわるそんなのはいやだ!

俺の目頭を熱くさせた名言を以下に連発

  • やなせ 実は自分では、天才じゃないかと思ってた(笑)。でも、学校に入った途端、もうだめ。すっごいうまい人がいる。自信喪失ですよ。「絵で行くと、こりゃまた負けるなあ」と。とにかく人と違う方向に行かないといけないと、漫画の投稿は続けた。そうすっと、まあ、いくらか入選したりね。
  • 西原 高知の漫画家は結構そうですよね。漫画の世界でもはじかれはじかれ、自分のポジション見つけているみたいな。だから高知の漫画大賞をみんなで審査すると「この人、絵うまいから賞あげとこうか」とか(笑)。やなせ先生が「タイヤがちゃんと描けちゅうからすごい」とか。
  • 生きていくっていうのは、満員電車に乗るようなものでね。その中で席を見つけるということなんですよ。頑張ってずーっと乗ってると、いつの間にか1人2人と降りていく。「わあっ、あそこ空いた」って(笑)。満員でも、無理矢理乗っちゃうんです。やめたらダメ。降りたら終わり。あきらめさえしなければ、貧乏でも何でも、必ず糧になる。
  • やなせ 大丈夫。根性が曲がってるのは漫画家に向いている。あなたは漫画の前に、本人が面白いんだから(笑)。
  • やなせ ちょうど宣伝部が出来た時にね。僕はほら、貧乏するのが嫌いなんですよ(笑)。だからちゃんと勤めてですね、そこで月給もらいながら、漫画描いて投稿してた。
  • 一番大きいのは「正義というのは信じ難い」ということですね。(略)勝った方が正義になる。ですから、そんなものは信じ難い。正義の味方なんてものは、信じられないんです。
  • それともう一つはですね、人生で一番、何がつらいか。「食べられない」ってことなんだよね。だから「正義の味方」だったらね、まず、食べさせること。飢えを助ける。
  • 子どもに読んでほしい本があれば「これは読んではいけない」って言っとくと、勝手に読みますよ(笑)。

やなせたかしさんプロフィール中「手のひらを太陽に」作詞者の記述に仰天する。

  • ぼくらは みんな 生きている 生きているから 歌うんだ ぼくらは みんな 生きている 生きているから 悲しいんだ

アンパンマンのマーチに見られるメッセージは「信じるな甘えるなくじけるな戦え他人にやさしく」。その基盤をなすのはこれだったのかと言う驚き。
きくところによるとこのおじいちゃんは随分ろくでもない目(裏切りとか)にあっているらしい。そりゃあ86。綺麗事で敷き詰められているわけが無い。それでも底抜けに明るい。

確か西原さんは諸作品中何度かやなせさんに言及したと記憶している。税務署に喧嘩売る女傑が氏を語るとき憧れよりも畏敬、恐れ敬う気配を強く感じる。
恐れているのだだれかれ構わず噛み付く野良犬が。
俺のいうことはとりとめがない。俺もまた恐れている。
日本の幼児の王はやさしい戦士だ。god bless you。