和氏の璧

あらすじ。悪の化身・権造によって追い詰められ自殺しようとするカズフサを、ラブやんが思い止まらせる。IT'S A WONDERFUL LIFE!

B00005RV3E素晴らしき哉、人生〈特別版〉
フランク・キャプラ ジェームス・スチュワート ドナ・リード
ビデオメーカー 2001-12-21

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言葉が追いつかないので言うべきことは多くない。ただ完璧な作品。上映時間は2時間を越えるが不要なコマが1秒もない。冗談みたいに欠点がなく多分千年経っても残る。いやだいやだ。
こういうものは、作り手にとっても天からの贈り物であって、敬すべきである。映像特典の監督インタビューによると本人もその辺意識していた模様。戦争映画ばかり作られていたWarⅡの前後に「戦争は嫌いだ。そんな映画は撮りたくない」監督萌え。

ぶち切れたカズフサが叔父を締め上げるシーン。
突然割り込むラブやん初登場時の奴の笑顔。
オールドミス図書館員の萌ちゃん。
階段の手すり。
落ちぶれたじゃもじさん。

うーん例えばマイフェイバリットかと言えば多分違う。アマデウスやチャンピオンたちの朝食(のローズウォーターさん)等のほうがずっと衝撃を受けた。その他個人の好みで言えば本作品の上を行くものは幾つもある。思い出せないけど。
これはそういうものではなく、そういったものとは無関係に輝きを放っている。
うまくいえないけど、「これを生み出す事が出来たならそのメディアは滅びても良い、充分意味があった、なぜならこれを生み出したから」と指示されるもののひとつのようです。
もう映画は滅びてもいいよ。50年前に。ヒーホー。


あ、忘れてた!「クロウ」観なきゃ!恋人たちの前に。