ジャーナリズム

大上段に構えてるところはちょいと心配だが、いや、刺激的なテーマではある。
何だと思う?なんだろうね。




ジャーナリズムを称する集団の最も特権的であった部分は、「流通経路の確保」。
新聞雑誌書籍といった物理的紙の集合体を全国津々浦々に届ける仕組みであり、また一定帯域の電波を発信する(高額で高度な)装置と仕掛け。
これらを満たすために巨大な企業である必然が生じたのです。そんなに単純じゃねえかな。
で、面倒なのは、

  • 出版社⇔本屋
  • 農家⇔八百屋

などと比べて新聞社・テレビ局は作り手と売り手が(比較的)一体であること。
作り手に求められる倫理。
売り手に求められる収益。
しかも議論が起これば双方の立場をうまく使い分けてどうとでも自己弁護/反論ができるわけ。あら便利。





ネットの普及とは、「物理的流通経路」の特権性が「電子的流通経路」登場により脅かされたことを意味します。つまり「収益」が、パイが横取りされるということよ。
さてどうなるやら。
一方にわかに電子的流通経路を手にした「世人」には鍛え上げられた作り手の倫理が無い、と。
この辺を混同したままだとろくな意見は出てこないぞ。