人権と基本的人権

少し前に触れた人権擁護(言論弾圧)法案反対!blogで知ったので書く。

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しかし、公明党は「外国人差別を助長する恐れがある。日韓関係への影響も心配だ」(幹部)との見地から「国籍条項の導入は受け入れられない」としている。
(以下略)


正直、今現在なんの断りもなく人権と言う時、学校で教えている「日本国憲法 第三章 国民の権利及び義務」 にあるいわゆる「基本的人権」以外の何者でもない。社会科の時間に習ったあれだ。よほどのDQNでも人権なる語を「聞いたこともない」とならないのは、この賜物ではないかと思う。
つまり「人権」という語を特別な前提なしに見た場合、自然に想起されるのは憲法にある「基本的人権」ではなかろうかってこと。違うかね?


日本国憲法 第三章では、法で定めた日本国民に、侵すことのできない永久の権利として、基本的人権は与えられるそうだ。
ここは日本国なので、日本国民の基本的人権をまず認めているわけ。
独立した「国家」という行政単位が、自国民を優先的に扱うことは 言うまでもない大大大前提だと思う。違うの? 現実に世界政府などないし、「私は地球人だ。地球市民だ」という言説は今はまだギャグかアイロニーでしかない。


人権という言葉を「日本における外国人の権利」と捉えているのならば、これは不自然かつ特別な使い方ではないか。
外国人差別を助長する恐れがある。」と主張する公明党は本法案を「外国人人権擁護法案」とでも呼称すべきでは。そもそもどうしてこの法案の中でそこら辺が一緒くたになってるんだよ。社会的弱者の中にこっそり外国人を混ぜるんじゃない。そのための法案を堂々と提出すればいいだろうが。