ことば

造語だそうだ。
言葉としての力が強い。読んだ/聞いた瞬間、意味を喚起する力が、だ。造語だから初めて目にするにもかかわらず「なんとなくわかる」。
これは良い言葉だ。
それが、「本来の」意味、語源に遡っての文献学的な意味とどれほどかけ離れているかは、俺は問題にしない。俺が良い言葉だというのは、語の意味内容すら改変されていきながらもずうっと長くひとびとの口にのぼり得るだろうという寿命の長さに起因する。
(例えば「初心忘れるべからず」BY風姿花伝 とかな)


さてこの現象が成立するには、押し寄せられるBLOG側で一定の条件を満たしている必要があるように思う。それもなかなか難しい条件を。
どんな条件?と問われれば考え抜いてないので答えられない。一応他人事だと思っているので今は考える気も無い。誰かそういうのが趣味なひと考えてみて。
まあ大雑把に言えば「カチンと来る意見」「むっとする意見」を提示した場合てとこですかね。
狙ってやろうとすると案外難しいんじゃないか。


この言葉に考察を加え危惧していらっしゃるサイト

安易な使われ方に警鐘を鳴らしております。なるほど。


この語の造られた背景としまして、造語作者は「不当な(恐らくは卑怯な)攻撃」であるとしているご様子。ふうん。被害者、だと。
士族の商法なんてのはもう死語ですかね。
ま、親は無くとも子は育つ。この造語はたくましい生命力でその意味を変えつつも市民権を得ていくのではないでしょうか。
そしてそれは喜ばしいことだ。


補足。
はてなキーワードで「メディアスクラムとコメントを組み合わせたもの。」とあります。
しかしメディアスクラムコメントスクラムでは前提がまるっきり違う。正反対だ。

  • メディアスクラム
    • 押し掛けられる側は大体社会的関心の高さの中心人物そのものではなく、その関係者に過ぎない。直接の責任があるとは言い難い為「被害」といって差し支えないケースが多いだろう
  • コメントスクラム
    • 押し掛けられる理由ははっきり当事者の意見・主張であるケースが多いだろう。直接の責任があると思われる。「文責」というやつですか。賞賛は受け取るが批判は受け取らないなんて虫のいいこと言わないように。全部あんたの財産だぜ。確かに荒らしもいるだろうけど。

この辺を混同したまま意見を交わしても徒労ですぞ御同輩。御用心御用心。