shpolskyさんの日記について

http://d.hatena.ne.jp/shpolsky/20040626
シグルイが縁になって訪問したところ、このような日記がありました。
うずうず。
おお、ひとこと言いてぇぇ。ではひとこと。


まずゲーデル先生の口走った不完全性定理
「あるまとまった体系の中には、その体系内では解決出来ない命題が一つ以上存在する」
というものです。確か。
次に、抽象的に体系、と表現されているのは具体的には「数学」、数体系です。
そして数学はすべての自然科学の基礎なので、つまりこの定理は理系の学問全てにかかわります。
皆殺しになっているのは物理学やら量子力学やらのみなさんです。
いやあ燃える。
で、「自分自身が正しいと証明できる体系は存在しない」と言う言い換えは確かにその通り。証明は出来ませんとも、自分では証明できない命題があるんだから。
すべての鳥が黒いと言う命題は、白い鳥が一羽いれば覆せるのだ@覚悟のススメ
でもそれは「必ず間違っている」「必ず矛盾がある」わけではなく、もっと恐ろしいことに正しいか間違っているか永久に(原理的に)決定できない、ちゅうことです。
白い鳥がいるかいないか決定できないと言うこと。
はっきりと間違っているならまだ楽なんだが、是非が絶対分からない生殺し。
それでも生きていけよ、てか。
そりゃないぜセニョール

自然科学は神の書物がどうなっているかを了解するものです。
どうしてそうなっているか、と言う物語を提供できるのは哲学なわけです。
哲学のなかでもフィールドワークを基盤にした構造主義はすでにあまり省みられていないようです。
どうしてそうなっているかに答えられないんだよね。つくりは説明できても。


えーと、心配しなくても哲学は死にゃしないよ
意味を扱えるのは哲学だけだから。