あばらかべっそん

べけんや
というわけで桂文楽(八代目な)「芸談あばらかべっそん」[Amazon]読み返し中である。
高座で絶句したところ、「もう一度勉強して、出直してまいります」と頭を下げ、それきり引退なされたというエピソードはあまりにもあまりにも有名(この時を覚悟して一月ほど前から謝罪の練習をしていたというのだから恐れ入る)。
大変正確な芸をされたそうで、上記のエピソードを聞いたのとあわせて「とてもまじめな人だったのだなあ」と子供心に思ったのを覚えている。それだけに、昔この自伝を初めて読んだ時の衝撃といったら。
描かれるのは無類のお調子者で女好き、めちゃくちゃだ。
凄かったんだな、人も時代も。
えらく久々に読み返しても、いい顔のエピソードがてんこ盛りでにやにや笑いが止まらない。
そういや米朝師匠は復帰なされるそうで。えがったえがった。