甲野善紀身体操作術


見ました。形式はドキュメンタリー。関係者のインタビューと甲野善紀氏の映像を編集したつくりです。甲野善紀氏パートはたくさんのひとのまえで教えるシーンとご自分の道場で研究しているシーンが主。
介護に興味のある方たちの前で。音楽をされている方たちの前で。大学のラガーマンたちのまえで。合気道道場の合宿に招かれて。
対面だと総合格闘家、和太鼓奏者、フェンシング選手、舞台女優など。
正座で。日本刀で。手裏剣で。木刀で。丈で。もちろんフェンシングのレイピアや和太鼓のばちで。
よくわからないけど何かが簡単そうに行われていました。
ガチムチのラガーマンが亀のように蹲っているのを何度もひっくり返してました。
喉元に日本刀を突きつけられた状態から反撃に出てました。
下にある和太鼓を、和太鼓奏者は頭の上まで振り上げて良い音出してたのに、おっさんは鳩尾くらいの位置から引っぱたいて同じ音出してました。
通常レイピアを突き出すとたわんで波立つらしいのですがおっさんの剣は波打たず、何度やってもなぜか選手は打ち払えずに胸をつかれていました。
合気道のひとは手首を掴まれた状態から制圧できますが、おっさんが手首を掴むと制圧されていました。
そんなのがえんえん続きます。


何が起っているかよく分かりません。


このひとがやっているのは身体操作だそうです。
技を掛けられたひとは皆口々に「重い」といっていました。昔そんなじいさんがいたことを知っています。


このひとはまだ発展途上で、日々からだの動かし方を見つけているようです。撮影中にも何か編み出していました。


「身体を鍛えるんじゃない。車の運転を鍛えるとは言わないでしょう?」「技で技術なんだ」みたいなことを言ってました。
なんのことだかよくわかりませんが誰でも出来るそうです。江戸以前の人はやってたそうです。


あの和太鼓の音は良い音でした。あの音は疑いようが無いと思いました。